OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで30数年、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

『 氷 室 で す・・・ 』

6月も半ばを過ぎ22日は「夏至」30度を超えた真夏日でしたが、例年の様に店主は金沢生菓子専門店会の人達と金沢市内11養護施設へ氷室饅頭を贈呈に出かけて行きました。
 今年で50年目の恒例行事で、十数年前までは施設で饅頭を贈る前に手品を披露する人がいたりで子供達も楽しみに待っていたものですが、会員も代替わりで贈る風景は変わっても饅頭の味と贈る心は変わらない様です。       
    ポスター
 7月1日が「氷室の日」ですが最近は6月半ば過ぎに店頭にポスターを飾る生菓子店が多い中、当店ではやっと昨日ポスターを張りました。 
 50年を区切りとしてかポスターが一新され、すっきりと爽やかな仕上がりで姑と「いいねぇ〜」と眺めていました。
 
 これから1日まで饅頭屋にとって年末の餅搗きに次ぐ忙しい時期ですが、今年は早くから蒸し暑い日が続き蒸気を上げて饅頭を蒸す仕事は大変です。 新聞
 
 昨日の北国新聞には、施設への寄贈記事と共に金沢生菓子専門店会全加盟店名が入った氷室饅頭の広告が載っていました。
 節電を云われているこの夏に向けてのキャチフレーズの様な、「冷凍庫のない時代、氷室から届いた天然の“涼”」と氷室の由来が書いてありました。 氷室饅頭
 
 今では加盟店以外にも金沢市内や県内の菓子屋やスーパーなどで早くから「氷室饅頭」が作られ販売されていますが、どれくらいの人々に召し上がって頂いているものか有難い事だと思っています。
 今年の1日は金曜日で、職場で配られる事も多いのでは・・・家族の健康を喜び、心通わせるひとときに、この夏を乗り切る為にも氷室饅頭をお召し上がり下さい。

 「昔から氷室は1日、売るのは30日〜1日!」と云ってきかなかった店主は、「氷室饅頭あります?」と買いに来られるお客様の声に???


早く早くとせかされている様な現代、生きる速度ついてけないねぇ〜


2011/6/24

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

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