前回の“09/4/24桜から端午へ”で柏の葉について書きましたが、今回はよもぎについて書きたいと思います。
よもぎを使った餅には、小豆餡を包み込んだ草餅や雛祭りの菱餅・草入り押餅などがあります。
今の時期当店では、節句餅として旧暦の節句(6月5日)過ぎまで作っている生菓子で“まきだんご”があり、草入りの餅に少量のだんごを混ぜて搗き上げた餅に、小豆餡をまぶした甘味のものときな粉をまぶした塩味のものでこれを楽しみに待ってるお客様もおられます。
平安時代3月3日に婦女子が野に出て母子草を摘み年中行事として草餅を作り、よもぎの新芽が柔らかく香り高い事や薬効があるので健康を願う事に結びつけ雛祭りに供えられたのが始まりだそうです。
「よく萌える草」で〔善燃草〕「よく萌え出る草」で〔善萌草〕など地方によって様々に呼ばれ、古くから食用や薬用に使われ私達の生活に深く関わってきた様です。
よもぎは昔から近くの河原や畑の横に自生しており、当店でも数年前までは柔らかく生き生きした青葉で白い産毛のある太い茎のよもぎを、畑の近くで日陰に生えているものを選って摘んで来たものです。
4月〜6月にかけて袋一杯に摘んできたよもぎを、大鍋で茹で水にさらして絞った生草を使ったり、天日乾しした自家製のものを使っていましたが、近年は畑が整地されたり山道も舗装されていたりで美味しそうなよもぎの自生地も無くなり、本当の盛りの時に山で少し摘んで茹でた草を使う以外は「乾燥よもぎ」を使っております。。
萌え出ずると云えば、最近良かれと思って云った事やしてきた事が否定され、独りよがりだったのかと思い反省したり虚しさを感じたりしていましたが、先日読んだ本で少し心が軽くなり萌え〜。
『社会や廻りが成長していく中、自分らしさを失わない様に変わらない為に最も大切なのは、心と身体を何時も柔らかくし初々しく素直に生きる事。
素直になると云う事は、社会と同様日々成長しようと云う心を持ち、何時までも自分らしく何時も新しい自分で有り続ける努力をしてゆく事が大切である事。
いやな事は良い事が起きる為の貯金と思うと気持ちが楽になります。
その分、これからの自分に良い事が沢山起きると信じましょう。』
救われた様な思いでいた中、徹底してアナログを貫こうとデジタルの波に抵抗していた店主が半ばヤケクソ気味にインターネットに理解(?)を示し、いよいよ光回線が開通する運びとなりました。。
そこで残念なのは、3台ある電話の中で「こんな電話まだ使っとったんか!?」と云われてたアナログの象徴である旧ダイヤル式黒電話が当店から姿を消す事で、捻じれて切れかけているコードを見て長い間のお勤めに感謝しております。。
今後は、より充実したホームページの更新に努力したいと思っておりますので、ご愛読の程宜しくお願い致します。。
ホームページの充実より、新しい餅菓子の一つでも考えた方がいいのになぁ〜!