OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで30数年、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

『 も う す ぐ 氷 室 ・・・ 』

百万石まつり以来晴天が続き、「このまま空梅雨?」と思っていたら土曜日の夕方あたりから雲が広がり、13日に気象庁が北陸地方の梅雨入りを宣言。暫くはうっとうしい日々が続くものと思っています。
  
 今日店主は、毎月一回集まって頼母子講をしている生菓子専門店会の役員を含めた人達が氷室前に毎年、東山の『誓願時』で氷室饅頭の祖と云われている道願屋彦兵衛さんの墓に氷室の無事を願ってお参りする習わしの為出かけて行きました。   
 
 今年はそれに加えて、生菓子組合の設立六十周年を迎える年との事で店主が会長をしていた時の五十周年以来十年間に菓子屋仲間で亡くなられた方の物故者法要も行われる様で、いつも墓参り後に饅頭をつまみに飲む酒で今年は昔の人を偲ばなければとも云っておりました。。

 私は何時も氷室饅頭を作りだす頃になると「今年もはや半分過ぎたなぁ〜」と思っています。
 
 今年も前半が過ぎようとしてますが、店主は商店街活動の方は一段落で政界のどなたかと一緒で「これからは一兵卒としてお役に立てれば・・・」と云っていて、数日毎に公民館へ回覧物を見に行く町会長の仕事も少し馴染んできた様でそれなりに終わりそうです。
 
 秋に生菓子組合では六十周年行事が行われるそうですが、五十周年行事をした時の準備が大変だったのを思い起こすとお世話をされる方々のご苦労に頭が下がります。
 
 昔の様に事あるごとに生菓子を使う慣習も薄れてきている今日、本物を目指している金沢に商っているからこそ大切に伝えるべき事は伝え守って行かなければとあらためて思っています。。

  

昔は、饅頭をつまみに酔うほど飲んできてたけどねぇ〜


2010/6/14

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

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