OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで30数年、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

『 旅 に て 想 う・・・ 』

例年の様に金沢の初夏を彩る『百万石まつり』が、6月3日〜5日までの3日間行われました。
 今年は60回の節目を迎えて、恒例の〈百万石行列・踊り流し〉の他にも金沢城公園では、藩政時代に城主の慶事の時に行われたと云う〈盆正月〉の再現イベントとして多彩な出し物もあり、大勢の人で賑わい城下町風情を感じてもらえたそうです。       
   
 そんな金沢を離れ、これまた恒例の婦人部の日帰り旅行で5日に愛知県瀬戸市へと出かけました。
 東海北陸自動車道で3時間半程で瀬戸に着き、総勢13名が観光ボランティアの案内で【瀬戸窯垣の小路】を散策、短い時間での観光は案内あってのもので金沢でも観光ボランティア「まいどさん」が重宝がられているのが良く分かりました。 
 
 名古屋と云えば「ひつまぶし」との昼食を堪能して【博物館明治村】へ、バスの中でガイドが「金沢から〈第四高等学校(金沢大学)物理化学教室・武術道場「無声堂」〉〈金沢監獄正門・中央看守所監房〉の建造物が移転保存されています。」と案内し、昔そんな話を聞いた様な・・・
 
 坂道を上って辿り着いた山手の広大な敷地には、国指定重要文化財を含めた70余りの建物が点在し2時間程ではとても見学出来ない様子、日曜日で4台の村営バスが稼働しており、まずは乗車フリーパスで正門から一番遠い〈帝国ホテル〉まで乗車して荘厳な中央玄関からホテル内へと・・・暫し上流階級の世界を覗き見た気分でした。  正門 
 
 道沿いに建つ建物を見ながら〈金沢監獄正門〉へと、現在は金沢美術工芸大学や金沢大学医療保健学科の建物が建つ小立野の一角に監獄があったのは覚えておりました。 監房 監房
 
 〈中央看守所監房〉では中央看守の六角形の建物から見通しの良い放射線状に続く監房に感心したり監房内の人形や部屋の様子で「明治の監獄体験」、小立野の思い出話に花が咲きました。
 
 私が当店に嫁いだ頃には田上に移転し「金沢刑務所」と云われていましたが、鏡開きのぜんざい用の切餅や花見団子・柏餅(男性収監)など季節の品物の注文を受けたものです。姑の話で小立野にあった頃は毎日品物を搬入していたそうで、明治村で見た正門横の入り口を開けてもらっていたそうです。
 又その頃は、面会の人達が買いに寄られる事もあったそうです。。
 
 その後、〈第四高等学校武術道場「無声堂」〉の中で剣道練習様子のテープが流れるのを聞いたり敷き詰められた畳が揺れる柔道練習を体感したりと、2時間余りでは廻りきれませんが結構楽しむ事が出来ました。
 
 明治村を後にして帰路に就く頃ポツポツと雨が降り出したので、日頃の行いの良さが幸いし暑くもなく降られもせず一日楽しめた事に感謝致しました。
 昼の「ひつまぶし」でお腹がふくれ、食べられなくてお土産と成った夜の弁当をつまみに一杯の店主はご機嫌でした。。

 

明治創業の当店、屋根はこばぶきに石をのせていたとか、そんなん無かったぞ〜!


2011/6/13

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

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