春の彼岸の中日は、嵐の様な夜を経て街を茜色に染めた朝を迎えました。黄砂が大陸から風と共に飛来し雨も加わり、一二日前の一斉清掃で美しくなっていた舗道も店のガラス戸も黄色く砂がこびり付いていました。
彼岸の入りの日から売り切れでお客様に迷惑をかけていた「おはぎ」を例年通りに作りながら、お墓参りに出かけられるかな?売れるかな?と一抹の不安が・・・
お彼岸のお供え用の丸餅を買われるお客様が年々少なくなって、最近は「おはぎ」をお供えにされている様で暮らしの中の行事ごとも世代交代で変わってきていると感じられる中、お彼岸には「おはぎ」を食べましょう!と云っても今までと違ってきている様な気もしていました。。
美大生のイベントも開催されるので賑わう事を期待していたがこの天候!イベント会場となった下馬広場はテントは設営されたものの飲食出来る状況ではない様でした。
幸いな事に昨年のイベント二日目に悪天候で大変な目に遭っていた美大生が、今回は第二会場として借りていた広い空き店舗でも飲食出来ると云う事で、当店の「びっきぃ饅頭」や数店舗の品物は美大生によって販売されていました。
美大生の作品展はあちこちの店や空き店舗で行われ、当店には田垣芳憲さんの鋳造制作“小皿”が置かれる事になり「びっきぃ饅頭」とコラボ!お彼岸の「おはぎ」と並んで「びっきぃ饅頭」も販売しました。
昼近くから、何時もの日曜日より人の姿は見受けられるものの天候には勝てませんでした。
美大の関係者らしき人達が作品展を見て回る姿が見え当店にも、三年前の美大生と商店街のプロジェクト発足当時からの指導教授がお見えになり小皿に飾られた饅頭を見て喜んで下さいました。
今までに『器と菓子』展など九谷焼など作家の器に上品な生菓子を飾るなどしたデパートの催しは見た事がありますが、店頭ケースの中で饅頭が飾られるなんて制作の美大生に申し訳ない様な気がしていました。
翌22日は振替休日で天候にも恵まれ、親子連れの若い夫婦やスタンプラリーに歩き回る子供達、カメラ片手に展示を見て回る人達の姿が見受けられ美大生も忙しそうで良かったです。
香港から一人滞在中のキャラクター大好き孫息子も、びっきぃの着ぐるみや卒業式の時に着たと云うネコライダー姿の美大生と神妙な顔で記念撮影をしていました。
前日の様子を見て少なめに並べた「おはぎ」や「びっきぃ饅頭」は早々に売り切れ、「昨日出られなかったので・・・」とわざわざ来られたお客様には大変申し訳なかったと思っています。
「アートステーション2010」のイベントは28日まで催されていますので是非お誘い合わせのうえ街をそぞろ歩いてみて下さい。。
「お彼岸よりイベントかぁ〜」なんて云っても これが今の世!!