娘達が暮らす様になって関心を持った香港!香港でのカルチュアーショックは数知れなかったが、特に印象に残った事をご紹介します。
【 花 】
香港では街の中に、間口の小さな奥行きのある花屋さんを本当にたくさん見かけました。
香港の人達は事あるごとに花を贈りあっている様だ・・・
出産後の娘を見舞った時、病室前の廊下に沢山の盛花が置かれているのを見てびっくりした。これは出産を祝う為に訪れた親族の方より贈られたものらしい・・・最近は花を病室に持ち込めない病院が多くなっている様で廊下に並べている。。
又買い物に出かけた時、アピタの入っているショッピングセンターのイベント広場で花のファッションショーが催されていた・・・ドレスやカジュアル服をまとった様な人形型が何体も飾られ、日本の菊人形を思い出させる様でシャッターを切ったが大勢の人々がカメラを向けていた。。
日本では見られない珍しい花もあり、所変われば花の愛で方も変わる様だが花を愛する心は万国共通とも云える。。
【 アマ さん 】
二年前、三歳の娘と一歳の息子を抱えて夫の赴任地香港での生活を始めた娘は買い物に行く事もままならず、知り合った日本人のお友達の話を聞いたり相談にのって頂きながら日本人家庭のお手伝いをしているフイリッピン女性を紹介され、週2〜3回買い物に出かけた時の子守やチョットした家事などその時々によってこの方にお願いしてきたようだ・・・50歳台と経験も積んでいて香港の”ば〜ば”として子供達も随分と懐いている様で、留守宅での英語しか話せない彼女と孫達のコミュ二ケーションを覗いてみたい気がする!今回、私が帰った後の事もこの方によくお願いしてきた。(日本人のお友達にも随分と助けて頂いている様で本当に有り難い事と感謝しております。)
香港では”アマさん”と呼ばれフイリッピンから出稼ぎに来ている幅広い年齢層のお手伝いさんが大勢いる・・・休日になると中心街の広場や舗道に仲間との交流の為たくさんの女性達が集い一日を過ごす、又この人達の為に屋台などが並んでいる風景は日本では見かけられないものだ。。
【 言 葉 】
香港は世界中の人が集まってるのではと思われる程様々な国の方を見かけます。
中国人でも地域によって使う言葉は違い、お互い他の地域の言葉は日本の方言より分かり辛いと聞く。総じて中国語は大きな声で機関銃の様に会話されていることが多く、知らずに聞いていると喧嘩をしている様に聞こえる時がある。二年前に孫の手を引いて空港に降り立った時には、話しながら歩いて行く中国人の人波の中を孫は私の手をギュッと握りしめて離さなかった。。エレベーターの中でも2〜3人乗り込んで喋り出すと圧倒されてしまう。。
私が見かけた香港の人達は殆ど公用語としての英語を理解できる人が多く、これだけ多くの言語が話される中では皆が共通して話せる英語が不可欠なのはよく分かる。日本でも国際化に対応出来る様にと小学校からの英語教育が云われてから久しいが、日本人が殆どの中で暮らしている私達は日常的に不自由を感じない中、今ひとつ使いこなせないのではと思ってしまう。でも私の様に、昔々の記憶の中を辿りながら単語の一つ二つ思い出し、短い間だが他所の国でも何とか過ごして来た事を思えばけして無駄な事ではない様だ。
言葉は英語では何て言うのだろうと考えるが、数字は見た目は世界共通なので視覚に反応して日本語が出てしまい『?』とした顔をされる事が度々あった。。
孫二人連れ病院に向かうタクシーの中での、日本には東京しかないと思っている様な運転手とのかみ合わない会話!? 娘と、入院中の孫を気遣い、帰国する私に労いの言葉をかけてくれているアマさんとの心の会話!! 孫達は彼女に「ありがとう!」「どういたしまして!」と云う大切な英語を教えて貰った様だ。私は帰国後、戸を開けて待っていてくれた人に「サンキュ!」と思わず言ってしまい環境にすぐ順応して帰って来た自分にビックリ!!
帰りの電車”はるか””サンダーバード”での日本語に続く英語の案内が本当にゆったりと優しく聞こえた事か・・・
これをもってOKAMIの旅は終結となりますが自分勝手な香港への思い入れと、人と人との出会いはどんな処でも心の持ち方次第で楽しくなると云う事が少しでもお伝え出来たなら幸いです。。
春祭り、端午の節句とまた忙しくなるけど頑張って仕事してたら、又香港行かせてくれる!?