三月に入ると小立野台地に在る高校や大学の卒業式が次々と行われ、3月1日には毎年卒業生の奇抜な仮装で新聞やテレビを賑わす金沢美術工芸大学の卒業式もありました。
これに先立って卒業生達の卒業制作展が21世紀美術館で行われ、卒業後大学院へと進学する当商店街に色々と協力してくれた学生から案内状を頂き店主と共に観に行きました。
芸術とはとんと縁が無い店主は、21世紀美術館も招待状を頂き渋々行ったお披露目の時以来で、彼の作品の元へ辿り着くまで館内を右往左往・・・
何度か訪れている私も、何時も目的場所へ直行していたので細部は分からず店主と共に丸い館内を一周しました。
久々にじっくりと見て回った美大生の作品に、題目と作品が結びつかず店主は頭をかしげるばかり???
『この中から世界に羽ばたく芸術家が生まれるのでは?』との未来を夢見たひと時でした。。
三年前から始まった金沢美大と石引商店街とのプロジェクト「ARTISTONE」の活動も月日を重ね、ギャラリーの運営・美大生が企画のイベント・商店街行事の協力など先生方や金沢市の後押しもあり順調に運び、年毎に入れ替わって活動する学生達どの子も本当に頑張っていて顔を合わせ話をする一年で我が子の様に思えてきます。
芸術は理解出来なくても彼らの事は理解しようと思っている店主は、石引商店街を想う彼らの心にはとても感謝している様です。
今年度担当の美大生が最後のイベントとして行う「アートステーション2010」は、3月21日〜28日の間商店街の営業店舗や空き店舗を会場に展示やライブ、アートマーケットを行うアートフェスティバルだそうです。
冬休みがすんだ頃から学生達は、各店にアンケートを配ってイベントへの協力を求めたり企画を練ったりと頑張っていたようでした。
当店では、新製品など考える事のない店主もイベントで販売する商品として、これも彼らの活動の中で生まれたマスコット「びっきぃ」の焼印を作りマスコットの色(黄色)の饅頭に焼印を押して仕上げる事に決め、どんな焼印が出来上がってくるか楽しみにしています。
普通の饅頭が黄色に染められ焼印が押されるだけの事ですが、彼らのお陰で「石引キャラクター」の菓子が出来上がる事に感謝しています。
皆様ぜひ期間中に石引にいらっしゃいます様、未来の芸術家達と共にお待ち致しております。。
「黄色い饅頭なんて・・・」と渋っていたけど、里帰り中の孫達は喜ぶよ!!