短い二月も後数日で終わろうとしています。
ここ数日は春の様な陽気にさそわれて?静かだった石引大通りにも受験の下見などで訪れた親子連れなどが行き交う姿が見受けられます。
毎年二月最後か三月に入ってから出し4月3日まで飾っているお雛様を、早めに注文頂いたひし餅を作るのをきっかけに22日に飾りました。
百貨店やスーパーなど早い所では二月初めからひし餅が売り出されていますが、当店ではやっと店頭にひし餅が並び始めました。。
残念ながら百貨店の様に真空で日持ちのする様には包装してありませんが、柔らかいひし餅をお求めのお客様には喜んで頂けるのではないかと思っています。
ひし餅を作る時、押餅の様にのばしてひし形に切り分ける餅屋さんもありますが当店ではひし形の型枠で作ったものを切り分けています。
型枠は一升・一升五合・二升とあり、赤・白・草と三枚重ね、昔は大きいままのひし餅を嫁ぎ先に贈られる事が普通で、一番少なくても一重ね三升の餅をボール板を台にして持って行かれたものです。
婚家では頂いた餅を四等分あるいは九等分した大きなものなら一重ね、十六等分したものなら対で二重ねと云った様に親しい方々に配られていた様です。
ここ数年は当店で切り分けたひし餅を届けられるお客様が多くなりました。
時代と共に雛人形も変わってきている様で段飾りのお雛様は少なくなり、全員揃わなくても豪華です・・・
昔からの段飾りをお持ちのお客様の話では「娘が大きくなってからは出すのも大変で飾らなくなった。」との事、家のお雛様は幸いなことに?ケース入りの小さなもので店頭ケースの上に飾れて毎年お目もじで三十数年たった今もお客様との話のタネになってくれてます。
今年は三月に里帰りする孫娘も喜んでくれるものと思っています。。
「あ〜かいお顔の右大臣・・・」と歌う貴方も、赤い顔!