3月20日は春分の日(彼岸の中日)で例年通りたくさんのおはぎを作りました。
数年前までは、彼岸の中日には朝早くからお墓参りに行かれる方が買いに寄られるので店を早くから開いていましたが、ここ数年は春分の日は休日との思いの方が強い様で10時過ぎからお昼頃までの来店が多くなっています。
お彼岸にはおはぎを食べるのが今までの定番だったのに、「えんどう餅・草餅・桜餅も一緒にね!」と云われる方も多くなった様に思われます。。
そんな忙しい中、金沢美術工芸大学のイベントオープニングが午後から行われ、当商店街で商う二軒の餅屋が餅搗きをしてぜんざいを作り振舞うと云う仕事を頼まれました。
下馬広場をメイン会場として20日〜23日まで「アートフェステバル、石引から発進」と名付けられたイベントは、金沢に路面電車が走っていた頃の小立野を懐かしく思い出して頂きたいと、街中のギャラリー・空店舗なども利用して思い出話をしている映像を流し関連の品々を飾り写真も展示して、美大生得意の飾り付けなど見て楽しいものとなっていました。
美大所有のマイクロバスを花電車に仕立て下馬広場と21世紀美術館の間を往復させ、メイン会場ではフードと演奏で賑わいを呼び込みたいとの事でした。。
今年の三月は寒暖の差が激しくて、前日の19日は気の早い若者の半袖姿が見られる様な暑い日だったのに20日のメイン会場ではダウンジャケットを着込んでも寒い日となり、休日の寒い中どれ程の人出が見込めるかとの店主の心配を余所にぜんざい百杯以上がアッと云う間で皆様に喜んで頂けた様でした。
ステージでは夜8時頃までライブが行われ、テントの中とは云え寒さに震えながら頑張る学生達の姿に感心・・・
翌21日、昼頃には春の暖かさが戻り街をそぞろ歩く人達で終日賑わい、学生達がこのイベントの為数軒の店に依頼して作られた弁当(駅弁)も早々に完売されたとの話を聞き学生達の発想に感心・・・
最終日の22日は明け方からの強風で、店主は広場に設営されたテントが飛ばされるのではと心配して見に行き学生達の決断を促した様で、幸いにもフリーマーケットの為借りてあった広い空店舗に会場を移し時間を遅らせての開場となった。時折小雨のパラつく強風の中移動作業をしている学生達に感心・・・
遅れて開いた急場凌ぎの会場へ、強風で悪天候にも関わらず訪れて下さったお客様のお陰で販売予定の品物や駅弁も売り尽くし学生達による抽選会も済ませ無事終幕となりました。。
夕方から行われた学生達の打ち上げに呼ばれて参加した店主は、三日間のイベントを終えた安堵と充実感で目を潤ませた学生達や先生に感謝の言葉を贈られ胸が熱くなったそうです。
美大生が少人数で短期間の中、企画・交渉・広報と精力的に働き昔を偲ぶ“市電”を取り上げた事も話題を呼び、店主も幾つか報道関係のインタビューを受けていた様でした。
商店街としては、年度末で話が急だった事や学生達が呼びかけたのが飲食店中心だった事もあり充分な対応も出来ず、「あくまでも学生さん達が主体で考えてくれた事で有難いと思っています。」との返答に終始したとの事でした。。
最初に話を持って来た時には幼く見えてた学生達の顔つきが、このイベントが終わる頃には頼もしい顔つきに変わったなと感じたのは私一人ではなかった・・・
一休みばかりの貴方を見てる目に、若者達のフットワークの良さが新鮮な事!!