今月21日〜22日に開催された“商店街女性部セミナー”に出席する為、冬の京都へ行って来ました。京都の冬と云えば雪は少なくても寒さが厳しいと思っていましたが、思いの外穏やかな二日間でした。
午後から開催のセミナーに一時間以上の余裕を持って到着する様にと乗り込んだ〈サンダーバード〉、金沢〜京都二時間(福井〜京都間ノンストップ)の旅で石川から福井へと深まりゆく雪景色の車窓を見て次々とトンネルをくぐり琵琶湖が見えるのを心待ちにしていたその時、列車がトンネル内でゆっくりと停車・・・
車内案内では風が強く何本かの列車が停車中との事、湖西線は高架で風に弱い(昨年11月の香港からの帰りに一度風待ちを体験していた。)と聞いていたので又かと思ったが一時間の余裕を思いトンネル内で車窓に映る車内を見ていた。
携帯を片手にデッキへと行きつ戻りつしていたサラリーマン風の人達も30分過ぎるとイライラ、携帯が通じず車内電話も無いと云う・・・停車地点は福井〜京都中程との案内で遅刻を予感、少ししてトンネルから一車両分出されその車両へ人が押し掛けているのを見て会場への連絡は諦めた。
列車が動き出し京都には二時間遅れの到着と聞き家に電話すると、会場に連絡しなかった事を店主に散々云われたが不可抗力?と聞き流した。
特急券払い戻しの案内を聞いていたので地下鉄に乗り換えの改札口で云うと精算は中央口横との事で上へ、すでに長蛇の列で急ぎの人はこちらへとの駅員に横で証明印を押してもらい又地下へ・・・(鉄道信者の店主は翌日の地方新聞の片隅に小さく載った記事でやっと渋々私の云い分を理解した様だ。)
受付で基調講演も終わり近くあと数分で休憩と云われ、会場の後部席でと思いドアを開けると40名ほどの参加者は6テーブルに分かれ聴講しており係りの人に示された席は前列真ん中テーブル講師目の前の空席・・・皆の冷たい?あたたかい視線の中着席。
数分後の休憩時に同席の人達と名刺交換(最近は女性の会でも名刺交換をしているので、もしやと思い持って行ったパソコンで手作りした友禅模様の名刺が金沢らしいと好評)の時話した列車の遅れには同情されたものの、北海道や沖縄・九州からの出席者の中には前日から来て明日までいてこの機会に京都見学される方もおられるとの話。。
話を交わした全員の方が「京都の次に行ってみたい所は金沢!!」と云って下さった事は本当に嬉しかった。
県や市が“観光都市 金沢”と力を入れているのが、情報時代の中で全国津々浦々ずいぶん浸透していってるものだと思い改めて我が故郷の魅力に気付かされた。でも、遠方からだと交通機関の連結が面倒と思われていて憧れの土地で終わっている様だ。。
京都と云う事で松江の方と「北陸の小京都!山陰の小京都!と云われているけど、京都は公家文化、私達の所は武家文化で違うよねぇ〜。」と話していたら偶然松江の菓子屋さんで「でも松江の菓子は京都の菓子職人によって始められ広まったので京風といってるし」と謙虚に認められ百万石の驕りをたしなめられた思いがしました。
この様な会に北は北海道から南は沖縄までの各地から出席されている方々は、各地で開催される時々に出席されてる方が多いので金沢で開催されればきっと大勢の方が来られると思う。(『そんなたいそな事(大変な事)よう思うわ!』と云う店主の顔が目に浮かぶ。)
その後視察で訪れた人で混み合う“錦市場”では、どうしても生菓子・餅などを販売している店に目がいく。
数種類もある切餅に驚いたり、箱火鉢を使い炭火で餅網の上で試食用にと一口大に切った餅を焼いてるのに感心したりで、親しくなり道連れになっていた方に「お店でやってみたら!?」と勧められて心は動くものの此処でも店主の渋い顔が浮かぶ・・・
この後会った京都在住の兄夫婦との話の中で、地元の人達は“錦市場”にはあまり行かない事や市場でしてる事を真似しても通る人数が違うと云われて意気消沈・・・
所詮外から見るものと住む人が見るものは違って当たり前なのだと改めて納得しました。(『そんな事最初から分かっとるやろ!』との店主の声が耳に聞こえる様。)
翌朝会場へと車で送ってくれた兄が、通り掛かりに数か所の隠れた名所を教えてくれました。
9時〜12時の日程を終え、親しく話した皆と名残を惜しみながら別れて早々に帰路につき京都への旅は終わりを告げた。迎えた店主の車が小立野への道を見通せる所へ来た時、静かでもホッと出来るこの地が一番と思えました。。
「無駄な抵抗はせんと、ゆっくり生きなぁ〜」それで本当にいいんかねぇ〜