OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで30数年、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

『菓 子 博 で す・・・』

今年4月18日〜5月11日の間に第25回全国菓子大博覧会が兵庫・姫路で開催される。
本来菓子博は四年毎に各地で開催されてきたが、平成14年の熊本菓子博で次期開催県と紹介された時から、姫路城完成400年目・世界遺産登録15年目の節目の年にと云う事で六年後の平成20年と決まっていた。      
石川県からは、県菓子工業組合が『日本縦断!お菓子めぐり館』に、加賀種食品工業が『菓子の工場』に出展との事だ。
 
 さかのぼる事平成6年には、明治の第2回博覧会から二回目の菓子博がここ金沢で第22回全国菓子大博覧会として開催された。 
平成に入って景気も少しづつ下り坂で、共催する大手菓子メーカーなどが募れるのかと心配されていた様だが、さすが金沢での菓子博と云う事で多くの協力を得る事が出来た様だ。
 実行委員会の一翼を担った石川県菓子工業組合とは、県下の菓子業界すべての業種が集う組合で先日〔いしかわ菓子物語〕のパンフレットを出版して組合員名簿が載っている。興味のある方は当店にも数冊有りますのでお持ち下さい。

愛菓           
〈石川県西部緑地公園〉で5月の連休を挟んで約3週間の金沢菓子博では、当時組合の理事をしていた店主も委員の一人として微力ながら協力していた。当然の事ながら金沢はもちろん県下の菓子に関わる人達が大勢で盛り立てていた。
金沢生菓子専門店会も、会場『城下町』に販売所が設けられ役員が交代で店番に駆り出された。
私も、店主の都合で呼び出されバイクで会場まで何度通った事か!


『工芸館』に並ぶ、金沢の有名和菓子店の職人達が腕を競った見事な工芸菓子!『企画館』に並んだ、五色生菓子・軍配・まゆ玉など金沢の暮らしの伝統を伝える菓子など、お客様に満足して頂ける大会だったのではないかと思っています。
会場にあふれる人の波を見て、「菓子屋もたいしたもんだ!」と思ったのも昨日の事の様に思い出される・・・

 金沢が次回の開催県と決まっていた平成2年の松江菓子博の時、金沢菓子博の委員として勉強の為にと5月の連休明けに、新婚旅行以来の一週間と云う長期出張!事務局の方と出かけた店主は、松江の夜の研修に出かけ嬉しさの余り飲めない?????酒を
たら腹飲んだせいか転んで顔面アタック!!まかり間違えば目が潰れるほどの打撲で、医者にも行かずに滞在期間中会場でうつむいていたそうだ。
工芸菓子の横でジッと座っていると、菓子を見て廻っていた親子連れの子供が「ママこれもお菓子?」と店主を指差したらしい・・・「これは違うの!」と言う母親の声を店主はうつむいて聞いていた。。
  何の為に松江まで出かけたのか・・・その後、委員の間での語り草になっていた様だ。。

 日本の中でも金沢は、和菓子店の数の多さが藩政時代から現代に至るまで継続していて、06年の総務省家計調査では一世帯あたりの和菓子消費額も年間23,542円と全国1位との事 ( 07.12.5 北国新聞掲載 )

  

おいしい餅を搗けるんだから、月並みもいいけど なんか創作餅は? まあ〜無理かなぁ〜


2008/2/29

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

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