金沢の週間天気予報から雪だるまが少なくなり、暖かいかと思えば身をすくめるような風が吹いたりでストーブを点けたり消したりの日々・・・
これからは“雛祭り”“卒業式・入学式”“端午の節句”と菓子屋にとって華やぎの時を迎えます。
ここ数年正月頃から雛人形のCMが流れ、せかされる様に菱餅も早くから注文されるお客様がいらっしゃいましたが、今年は震災後の自粛かCMも余り見なく寒明け以来の大雪のせいか?二月も終わりになって菱餅の注文を頂きました。
金沢は冬が長いので一昔前は“雛祭り”を旧暦の4月3日にする家が多かった様ですが今では全国的な3月3日になりました。でも雪がある間はお雛様を飾る気になれず私もやっと『飾らなくては!』と思っています。
小さな雛飾りですが、お雛様に毎年4月3日まで店の片隅でお客様の相手をして貰っています。
当店の菱餅は1升・1升5合・2升の大きさの菱型で赤・白・草の三枚重ねを作り、それを小さな菱餅に切り分けています。
数年前までは大きな菱餅を婚家先へ届ける方が多かった様に思いますが、最近はすぐ飾ったり配ったり出来る大きさに切った菱餅を買われる方がほとんどです。
大きな餅を何枚も切るのは結構大変な事で朝食後の一仕事ですが、今年は姑の指導で息子が切っています。
姑は褒め育てが上手な人で「ヨッチの切った餅は切り口が綺麗!」と、喜ばせながら仕事をさせていました。
舗道や車道の雪もすっかり融け、金沢大学の2次試験に向かう若者で人通りが多い朝や行列が付いた帰りのバス停を眺めながら、商店街が賑わう春を心待ちにしています。。
右大臣の赤い顔は可愛いけど、たくさん飲まれた貴方の赤い顔はねぇ〜