兼六園の雪吊りに雪が無く風が冷たい大寒を過ぎ、金沢でこのまま寒が開けるわけないと思っていたら“やって来ました節分寒波”一夜明けると雪景色・・・・
アーケードの無い当店前の舗道は長靴でないと歩けません。融雪のきいた車道は車が走るには良いのですが舗道脇に流れた水が雪でせき止められ車から降りるのが大変です。
一歩横小路に入ると足跡さえ無い雪道が続いていたりして、こんな日は開店休業です。
こんな中、2月3日の節分に信者さんの合同厄除け法要をしている寺から鏡餅の注文を頂き、1日に作り2日朝配達しました。
小立野の奥にあるお寺で、今でこそ住宅地と成って高校や大学も点在しているので道は除雪され車に数十重ねのお鏡を積んで境内まで乗りこめますが、小立野から奥の高台に移られた当時はリンゴ畑が広がり村の中を通る道が続いていました。
移られる前からの御縁で厄除け法要を始められてから毎年御注文頂き、当初は二升重が百重近く有り車二台で村の入口まで運び寺まで店主がバイクに積んで雪道を歩いて往復・・・吹雪いた時もあり寒明け前の大仕事でした。
開発が進みリンゴ畑に住宅が建ち並び寺へ続く道も整備されましたが、この時期は最後の大雪の事が多く私も高台への階段をお鏡の入った箱を抱えて雪に埋もれそうになりながら往復・・・うす暗くなり降る雪に半泣きでした。
今年初めて配達する息子に、車の中で昔話・・・
息子は、鏡餅を作っている間も店主や姑にさんざん聞かされていた様です。人が減ったり昔からの行事がすたれても仕事が楽になったと喜んで良いのか悪いのか、新たに出来るのは商売気のある事ばかりと思うけど時代の流れで仕方ないのでしょう。。
今週も又雪が降るとの予報が出ていますが、今日は雨が降り寒さが緩んだ事もあり仕事場の大屋根の雪が解け雨だれが飛沫をあげています。
金沢生菓子専門店会では、何十年ぶりかに『ひし餅』のポスターが新しくなり店頭に貼るのももうすぐ・・・
新年会続きで飲んで喜んでたら、いつの間にか二月も過ぎるよ!