OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで30数年、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

『 ぜ ん ざ い 好 き で す か ? ・・・ 』

10月中頃から11月初めにかけて、週末は学校や公民館での文化祭・バザーにおおぜいの人達が集っている様です。     
 学校が多い当地(小立野)でも高校や大学の文化祭が続き、11月3日には公民館でも文化祭が行われます。
  
 この文化祭に当店は四年前から、パック入り赤飯と300食分ぐらい発券される『ぜんざい』の小豆煮と切餅を注文して頂いていますが、前任の饅頭屋さんからお聞きしたレシピを参考に炊き上げた小豆煮の『ぜんざい』は、身びいきかも知れませんが「おいし〜い!」

 新しい事や商品は考えようともしないし作ろうとも思わない店主は、こんなありふれた仕事には本当に丁寧に心を込めている様で、塩味のきいた昔ながらの甘さは喜んで頂けるのではないかと思っています。     
 
 夜中から作り切り分けた餅も、熱い汁をかけられ“しんなり”した程良い柔らかさで伸び美味しいです。(婦人部の人達の作り方も上手なのかも!?)
 
 昔、香林坊の街角にあった喫茶店で出された『ぜんざい』は、汁けがほとんど無くこってりした小豆煮の中に焼いた餅が入っていてそれまでに食べた事のない『ぜんざい』で、小豆好きの私はとても美味しいと思った事を覚えています。   ぜんざい  
 当店へ嫁いでから店主の炊く小豆餡の、餡に炊きあがる少し前に砂糖と混ざった小豆がまったりしてグツグツ云っているのを、たまぁ〜にお椀にとり味見?するのが私のささやかな隠れた贅沢です。〈饅頭屋に来て良かったぁ〜!〉

 冬になると、炊き上がった小豆餡で『ぜんざい』を作って姑と食べる事もあります。
 こし餡での『汁粉』は作った事はありませんが、小豆餡が苦手の娘にはこちらも作ってやれば喜んだかもしれません・・・
 
 小豆餡もこし餡も量り売りをしています(1Kg・・1,050円)のでお試の方はどうぞ!『ぜんざい』用の小豆煮のまったり感とつぶつぶ感は劣りますがのばし加減と好みで砂糖を加える事で結構美味しいと思います。

 今年も、皆様に「おいし〜い!」と云って頂ける様に店主共々がんばりまぁ〜す。。  

  

餅は好きなのに辛党の貴方には、この美味しさは分からないかぁ〜


2009/10/28

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

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