新年 明けましておめでとうございます。
2007年の餅搗きも無事終えて、皆様と共に新しい年を迎える事が出来感謝致しております。
暮れの餅搗きは当店にとり一年を締めくくる一番の大仕事で、26〜31日の間は毎日お客様からお聞きした餅を無事搗き上げお届けする事だけを考えて、夜中から仕事をして積み上げた餅米が消化されてゆくのと伝票が一日毎に減ってゆくのを楽しみに過ごしていました。餅屋ほど正月を楽しみにしている人はいないのでは?
長年手助けして頂いていた人達がだんだん来られなくなってからは、息子や娘達が成長していて「門前の小僧」宜しく見よう見まねで結構役立ってくれ喜んでいます。配達は10年以上も続けて来てもらっている人にお任せ・・・
今回は長男の嫁が家族の一員として加わり姑もニコニコ顔!
注文される餅は、年々鏡餅は減り食べる餅も核家族化と高齢化で一軒あたりの餅も昔に比べて減少しています。「正月に必ず餅を!」と云う事もあまりこだわらないのかも・・・
製造する当店の我々も高齢化で、体力に合った仕事の量となってきているのを喜んで良いのか悲しんで良いのか?
当店の正月用餅は、基本的に押餅などはお客様に切って頂く様お願いしてその日に搗いた餅を大きいままお届けし「やわらかいねぇ〜」と喜んで頂いていると思っている。豆や昆布など具の入った餅も造ってすぐ切る事は出来ない。
最近は餅を切るのが面倒と云う話をよく聞くようになった。家で餅搗きをする暮れの風景がなくなった今、大きな餅を子供達の前で切り分け「何個食べるかなぁ〜?」なんて話をしながら正月を迎える準備をするのも子供達にとって楽しい思い出として残るのではないかと思う。
ただ高齢化した家庭では、餅を切るのは大変な作業となるのではと思ったりもする。今のところ当店での暮れの注文ではまだお客様の要望には答えられていません。
二日今年に入って始めてスーパーへ買い物に出かけると、たくさんの鏡餅や切餅・丸餅が値下げされて売られていました。
暮れにどれくらいの餅が出回っているのかは知らずにいましたが、正月になってもこれだけの餅が売られているのを見ると、「たくさんの餅を売る店の中から当店を選んでご注文下さる事にもっと感謝しなくては!」と店主共々気持ちを新たにしてきました。
毎年 飲んでは寝て、起きては飲んでの正月を過ごす店主、暮の疲れがどれほどのものか・・・?
2008/1/3
高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・