OKAMIのぼやき

三代目の饅頭屋に嫁いで30数年、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

『厄 餅 と は・・・?』

当店も11月初め頃から厄祓いの餅を注文にお客様が来られる時節となりました。
  私の子供の頃には、暮間近い時切り分けられた餅が半紙に包まれ届けられ「**さんの厄餅やよ。あの子もそんな年に成ったんやねぇ無事厄年過ごせる様みんなで食べよぅ。」と言われ食べたものだ。

 当店に嫁ぎ 「42の厄餅は、2升の鏡餅を神社にお祓い用に持って行き重ねの1ヶをお下がりとして頂き、親戚などに配る餅は別に2升・1升の鏡餅を作る。」とお客様にお奨めする様に言われ、切って配る時代は過ぎたんだ!と思ったものです
それがここ数年、お客様の方から「小さいお鏡の横に豆や昆布の切餅が詰め合わせて有るのを貰った。そんな風に出来るか?」と言われる事が多くなった。
   
 風習や習わしは日々の暮らしの中で変化して往くものが多いのは当然の事、食べ物が豊富に有る中  餅を喜ぶ人が少なくなったのは本当・・・。お正月の鏡餅が、ゴミ捨て場に捨てられて有る映像を見て心が痛んだのもここ数年の事。
人が優先する今、神様・仏様にお供えした物も下ろした後、皆で食べる様に工夫する事も無く捨てられる。その内に「配る厄餅は豆と昆布餅を作って下さい。」と言われるかも知れない。
現に今年「お鏡配ってたのが今ではそんな風に成ったのか?」と聞かれるお客様もいらっしゃった。
神社も数年前に 「厄祓いに何を持って行けば良いのか?」と聞いた人に 「餅は要らない。」と言った所も有ったとか・・・考えてみると神社では皆が持ち寄った餅の半分は返しても後の半分はどうしていたのか? これには神社の大変なご苦労があったものと思われる。

 ともあれ いちがい者(頑固者)の店主はあえて鏡餅にこだわり、小さくてもお供え下しとしての鏡餅を配る様にとお客様にお奨めし 夜なべで餅を搗く。
 こんな昔からの事を、頑なに守りたいと思う店が一軒ぐらい残ってもいいかなぁ〜。

2007/11/24   

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

 

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