毎年三月も終わりの頃になると、当店からほど近い天徳院で、石川県和装振興会主催の十三詣りが行われます。
「十三詣り」とは、生まれた年の干支が初めて巡ってくる年(数え年の十三歳)に行われ、虚空蔵菩薩にお参りし厄払いと共に智慧福徳を授かり、学業成就祈祷を受け、これより女の子は本裁ちの晴れ着の装いとなります。
和装振興会のお世話をされる方から三月の半ば頃、記念品として当店の五色生菓子と赤飯をご注文頂き、近年では五色生菓子の作り初めとなっています。
今年は一月から参加者を募集されたとの事ですが、ご注文の時点では昨年より少ないと云われていたのが、その後で十人くらい参加者が増えたそうです。
新幹線の開業以来、和服姿で出迎えられる加賀友禅大使の姿が報道されたり、和装が見直されているようで、今どきの子は背も高く、十三歳で本裁ちの着物を着ても様になるのでは…。
五色生菓子も根気よく宣伝してゆけば、いつの日か見直される時が来ると信じて、新しく金沢生菓子専門店会の会長になられた方が、会員の皆に五色生菓子を店頭に並べることを推奨されておられます。
毎日搗いてる餅で、日月山海里の中で、日と海だけでも作ればいいのに…