OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで40年を過ぎ、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

金 沢 の 夏 の 餅

 

6月21日〜7月6日頃までを二十四節気「夏至」、そして、七十二侯の末侯「半夏生」が7月1日〜6日頃。
  
 半夏生とはドクダミ科の花の名前ですが、暦日の「半夏生」とは「半夏生ずる」から付けられて、この頃に降る雨は大雨になる事が多く「半夏雨」と云う。

 その「半夏雨」で今回大変な災害が引き起こり、一日も早く救出されることを祈るが、石川県でも明日にかけての大雨警報が出ている。

 お陰様で氷室も無事終わったが、今年は氷室前の日曜日から氷室1日までの数日に注文が入り、当日は餡子がある限り作っていたが早々に完売した。
  
 店主は「毎年と同じくらい作っている」と首を傾げたが、お客様の何人かが「氷室って、何日までしてるんですか?」と聞かれるくらい、1日前に買われていたのかも。 ささげ餅 笹餅
 
 これからは店頭に、夏の「ささげ餅」と「笹餅」が並ぶが、夏に餅が並ぶ店が少ないようで、店主は、真夏になったらどうするか迷っている。
 
 お客様も夏の餅を知る人が少なくなり、「夏のこれが食べたくて、金沢へ来た」と云われる帰省の方も、引き続くコロナ禍の中で帰られない。

 「ささげ餅」の、ささげ(大角豆)は煮ると小豆より割れにくく、食感もしっかりとしていて、店主の大好きな塩味で、餅にしっかりと付けてある。

 「笹餅」は、笹の中が白餅の店もあるが、当店のは黒豆入りの餅で、これもまた塩味で、食欲のない時に腹の足しとなる。

 金沢の人が、昔から食べていた夏の餅、やはり廃らすわけにはいかないて。。 


一回目のワクチン接種も済ませたし、頑張って仕事せにゃ!


2021/7/6

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

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