今年も余すところ十日程となり正月餅の注文も12月早々から云ってこられる方も多く、例年は20日にはるポスターも早くからはって明日は餅米も届けられ気忙しくなってきました。
早くからの注文で多くなったのは、今まで金沢に住む親御さんから送って貰っていた餅を今度は自分達の子供に送るからと云って来られるようになったことです。
「親が送れんようになったから」とか「子供がやっぱり金沢の餅食べたいと云うから」と正月前でも良いと云われ早めに送ったりもしています。
石引でも昔からの道すじは空き家や駐車場が増え、当店のお馴染みさんも年々減っていますが子供の頃から親しんだ味を求めて電話やFAXで注文して下さるお客様に感謝しています。
年に一度のお客様もいらっしゃるので注文に来店されたり電話の声を聞いてお元気なことを喜んだりで、お客様から「私が生きとる間頑張って餅搗いとってぇ」と励まされたりもしています。
そんな中、11月の中頃にご縁があって参加した同人誌【櫻坂】が発刊されました。
年2回発刊で今回が十六集となる同人誌で、加州・金城(加賀の国・金沢)の郷土史や歴史ヒストリー時代小説など専門に勉強されている方々のなかに私の拙い文がまぜて頂いて良いものか悩みましたが「OKAMIぼやき」から書き起こして良いとの事でまとめてみました。
『金澤エッセイ 生菓子屋のおもひ』との題で、暮れから翌年の六月頃までの日々を書かせて頂きました。
文章を書くためのイロハから教えて頂いたり、さまざまな分野で活躍していらっしゃる方達とお会いしたりと六十の手習いで勉強させて頂き幸せな時を過ごしました。
同人誌???本なんて読まんもんねぇ〜