しかしながら、天気予報では連日の猛暑が続くと予想されている。
夏になると金沢近江町市場には、中に生花が入った氷柱が通路に幾つも置かれている。
コロナ禍が薄れたのか、先日出かけた時には子供達が喜んで氷柱にさわっていた。
例年のように自然の風が頼りの当店では、熱帯夜が続くのに耐えかねて扇風機前にペットボトルの氷柱を置いた。
店頭に並べる生菓子も数が減ったが、暑い時には塩味の笹餅が好まれている。
思い返せば、某テレビ局で当店の笹餅が美味しそうに映された事があった。
「昔から変わらぬ味をお届けする」と言ってはいるが、本当に同じ四季の品を何年も繰り返している。
生菓子屋で夏の新製品を出しているのを見ても、店主や息子に反応がなく暑さが募る。
それでも季節が巡り涼しくなって、生菓子が美味しくなる時が来るまで共に耐えなければ…。