今年の金沢は街中で見る雪も少なく、立春も過ぎ日陰と駐車場の隅に寄せられた雪がへばりつくように残されている。
寒の水に浸けた餅米で作る寒餅も寒明けと共に搗く機会は減るが、店主は「二月いっぱいは大丈夫」と云って、東京の孫達に送るかき餅を作り始めた。
搗くのは店主の仕事だが、切ったのを編んで干すのは関知しないので開店休業の私の仕事…。
とりあえず二本分干したが、これから四本は作ると云って「編むのも手伝う」と云っているので、孫の喜ぶ顔を励みに頑張ります。
今では編んで干したのを買う人が多いようで、当店で寒餅から作っている人の手間ひまかけてのかき餅はお金に変えられないものと思う。
そんな中、金沢市から「環境にやさしい買い物推進店」に登録され、登録証とステッカーが届いた。
簡易包装やゴミの減量、空調の節電といったような２０項目程の取り組みが挙げられていて、幾つかの取り組みをしている店が登録されるようだ。
当店は、その日に売れるほどしか作らない事や、夏は奥から店頭へと吹き抜ける自然の風、冬は足元に置く電気ストーブひとつと、エアコンを使わない？超節電。
その他、必要に迫られてしている事がエコに繋がっているようで、これで登録して頂けたのは「瓢箪から駒？」
ともあれ貼ってある登録証を見たお客様に、「表彰状？」と問われて言葉に詰まるこの頃ですが、外した方が良いのかも…。