OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで30数年、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

『 雪 籠 り・・・ 』

 


 十二月になって早々に降った雪が雨でやっと融けたと喜んでいたら、今日の午後あたりから見る見るうちに積もった。
 
 昨日から報道で、爆弾低気圧が北海道上空にあり北陸地方も大雪と云われ心配していたが、夜中の風は強かったが朝の様子で雪は思ったほどでなく一安心。

 少しの雪でも店の前の車道はノロノロ運転の車で渋滞し、店に来られたお客様が「金沢駅まで行ったけど運休でもう一泊するけど、明日京都で約束があるのでどうなるやら」と困っていた。

 来春の新幹線に喜んでいるが、雪の予報で前日から運休を決めているこの頃の交通事情を見てると金沢の長い冬が思いやられる。

 店主は昨日の天気予報で店の品物を作るかどうか思案して作ったものの、午前中は報恩講の丸餅を取りに来られたお客様だけ…。

 自動ドアは、風で舞う雪に反応したり雪道の歩きやすい店先を通る人に反応したり、ドアが開くたび返事だけする店主が気に障る。 厄餅
 
 今年も十一月半頃から厄餅の注文があり、最近は神社のお祓い用の餅を云われる方が多い中、久々に親戚に配ると云って箱入りの注文があり昔からの親戚付き合いを思った。
 
 新幹線で増える観光客の土産に五色生菓子をと云った話があるようだが、金沢の暮らしの中でつかわれてこそ五色生菓子の意義がある様に思うのは…。 
 
 多くの人に知って頂くのは嬉しいが、金沢の珍しい菓子と云われ地元の人達からも本来の意味合いが忘れられたら哀しいことだ。


積もった雪を前に、「雨降りゃ融ける」と動かないのは是か非か…


2014/12/17

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

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