明けましておめでとうございます。
いつもながら、忙しい暮れの餅搗きを終え年が明けると清々しい思いにひたります。
今年は特に、雪もなく風もない陽が射す穏やかな元旦で、墓参りに回った卯辰山墓地も晩秋の佇まい…。
11月に股関節の手術をした姑の足元を心配していたが、無事一緒に参ることが出来喜んでいる。
今年の餅搗きは、ずっと孫達の手本となっていた姑が仕事場にいない初めての暮れで、東京から毎年手伝いに来ている娘が造り手となった。
店主の下で仕事をし始め5年を過ぎた息子は、餅米を計ったセイロを蒸し台に積み上げるのが辛くなった店主に代わり、初めて注文の統計を見ながらセイロを積み上げた。
店主は任せられるか危ぶんでいたが、やらせた事で蒸し台にかけてゆく餅の種類なども分かり、統計を把握する事もできるようになり案ずるより産むがやすし…。
そんな息子は造り手となった妹に厳しく、年に一度しか餅に触らない娘は終わる頃に親指と人差し指の付け根が赤く腫れていた。
姑の所で励まされながら頑張った娘と、今年はならなかった店主の手のあかぎれを受け継いだ息子と、久々に明け方から仕事場に入った私と。
必要最小限の人数での餅搗きで、東京から来た孫娘と孫息子が賑わいをそえ、無事終わってこんなに安堵した暮れはかってなかった。
一日目はどうなることかと心配したけど、先祖の見えない手助けかねぇ…