久しぶりに桜を愛でる。
枝垂桜で名の知れた小立野の慶恩寺、いつも機を逃し桜吹雪を見てがっかりしていたが、この春は娘と孫と連れ立って満開を見た。
三月最期の土曜日、店の品物が午後早々に売り切れたのを幸いに、桜を見に出かける話となり数年ぶりの花見となった。
この日の兼六園はコロナ禍の中で心配される人出で「車の渋滞で公園下から街中は動けん」と、バイクで出かけた店主が報告。
裏通りを歩いて着いた兼六園横の金沢神社では、娘と孫が遅ればせながら合格の御礼参りをし、撫でれば夢が叶うと云われる牛を見た。
金沢へ帰る前に、福岡の太宰府天満宮で牛を見て来た孫は「あの牛は黒くて光ってた」と、まだらに苔むした牛に手を差し伸べ難し。
すれ違いを避けるため、散策路の中央にポールを立て左右一方通行の兼六園では、ほぼ満開の桜を見上げて娘と並ぶ親の背を抜いた孫の姿に、重ねた年月を思い返す。
出かける事も控えるように過ごした一年だったが、孫達は春を堪能させてくれ、春風と共に去った。。
オンラインで東京の入学式が見られるなんて、災い転じて福となすかな…