冬至を過ぎると暮れの餅搗きも目の前で、注文の電話や店頭に来られるお客様も増え、姑が店頭にでなくなったのを店主が補いながらの日々…。
お客様が持ち込まれる米は少なくなったものの、お寺などお供え餅が多い所はいつもの通り米を持って来られ、店主が胸算用(足りないのでは?)の米屋の餅米が届けられ準備は整う。
伝票を書き始めると「やらねば!」との思いも定まるが、今の数日が夜更かしもして一番辛く、店主は忘年会が続き辛いと云う…。
今年は、戦力である東京の末娘が24日に帰沢し、中学生になった孫娘と小学三年生の孫息子が25日に東京から来て、一挙に家族が増える。
暮れになると餅搗きで人が増えるのを、お祭り騒ぎのように喜んでいた子供達が、今は搗き手や作り手となって欠かせない人となり、見よう見まねで店を手伝ってくれる孫達も欠かせない戦力となり、そのうち老兵は消え去るのみ。
こうして四代目へと継いでゆければ、細々とでもこの地で餅屋を営むことが出来ぬものかと思いながら、昨夜より冷え込んでいく夜が更ける…。
暮れの餅つきに備えてと、飲んで眠れる貴方が羨ましい…