今年も残すところ二十日余りとなり、何かと気忙しい毎日ですが…。
十二月になるのを待っていたかのように正月餅の予約の電話がなり始め、宣伝もしていないのに毎年ご注文下さるお客様に感謝しています。
そんな電話を頂くなかで今年は、「福梅」を作っていないのかと聞かれることがあり、当店では二十年程前に作るのをやめてしまった「福梅」が、観光客が増えた今再び金沢の正月を彩る菓子として脚光を浴びているのを肌で感じた。
この契機を逃がすのは…と思いつつも、店主の気性を思うと売れるかもと云って再び「福梅」を作ることは考えられない。
案の定、新聞記事に「福梅」が人気で某菓子店が今年は作る数を増やしたと載っているのを見て、「甘すぎる菓子として売れんようになった物を、今さら」と云っていた。
もっとも、昔「福梅」を作っていた頃の今時の忙しさを思うと、予約の電話やお客様の対応だけでもあたふたしている今の状況があり、再びあの頃には戻れないかな…。
貴方は、いや私達も本当に儲ける商売ができないねぇ〜