今年も店の片隅に餅米が積み上げられ、店頭の来客中に鳴る電話に店主が応対すると云った時が来て、いつものように暮れの餅搗きが始まる。
餅搗き前のこの頃、店主が不調を口にするようになって何年かたつが、不思議と餅搗きが始まると元気になる。
今年は早くから、お気に入りの孫息子が二年ぶりに東京から手伝いに来ると聞いて指折り数えて待っている。
鏡餅の注文は年々少なくなっているが、のし餅やとぼ餅を切ってほしいとの注文が増え、息子と東京から来る助っ人の娘の人力が頼りだ。
とぼ餅は一日置いて固まってからでないと切れず、件数が増えると伝票集計が煩雑になり横で店主が励まして?くれるが、夜が更けると早々に休んでほしいと切に願うばかり。
そうこうしているうちに餅搗きが始まり、積み上げられた餅米が減っていくのを見ると疲れもとれ、31日には仕事場から店主の「も〜いくつ寝ると〜お正月〜」の歌声が聞こえてくる…待ち遠しいです。
不調と云いながらも酒は飲めると?そりゃ良かったねぇ〜