師走に入って気の早いお客様から正月餅の注文を頂き、例年になく早々に正月餅のポスターを店頭に貼りだした。
当店では福梅を作らなくなって十数年たつが、正月の菓子と云われる福梅も新幹線開通以来金沢の名菓となって、今年は殊の外早くから売り出されたようで12月から作り始める店の人がぼやいていたそうで、何事も先取りが嫌い?出来ない店主はやめて良かったと…。
厄餅も、例年なら11月中頃から12月半ばまでの土日は必ず注文があったものだが、今年は神社へ持って行くと云われるお客様も数件で、厄年の人は何処におられるか。
正月餅のポスターを貼る前から厄餅のポスターを貼りだし、先日学んだキャッチコピーもパソコンの癒し文字で制作して添えたのに…。
自己満足している私に店主がポツリと「ほんでも注文ないなぁ〜」、店頭に立ち止まり読んでいる人はおられるようだが、厄年の該当者はいないようだ。
お客様の注文を待っている商売のやり方では、今のような世の中では取り残されるのか。
継承しなければと宣伝しても目新しいものの方がとりつきやすく、古き良き慣習は今や絵に描いた餅になりつつあるのかも…。
「貼ったの読んでる」と報告してくれるけど、危機感もってる?