昨日は二十四節気の「啓蟄」で、コロナ禍の中でも春は巡りくる。
例年なら、もうすぐ桜の開花と聞くまでは作らない花見団子を、断れないお客様からの注文で作った店主。
昔ながらに全て手作業の当店で団子は思いのほか手間がかかり、以前は店主がこねて搗いた団子を、棒状に延ばし切って転がし丸くし串にさすのが私の役目だった。
息子が手伝うようになって店主は搗くのや延ばす事を任せ、切って転がし丸くしてくれるので今は力仕事から解放され串にさすだけ。
そんな時に近くの同業店がテレビで紹介され、さくら餅を作る様子やフルーツ入りの大福が二つの局で引き続いての放送だった。
当店の店主と違って、分かり易い受け答えと映りの良い店主が紹介した商品は本当に美味しそう。
亡くなった先代とは家族同様に過ごした時もある当店の店主は、店を継いだこの店主を弟のように思っていて、私から聞く話しに「色々研究熱心やから。手間かかるやろに」と云っていた。
触発されたのか?作った花見団子を売切った後にさくら餅を並べたが、暫くは交互に並べると云って品数を増やす思いはないようだ。
この店主から気に掛けてもらっている息子も、父親と同じく向上心がないようで気が揉める。。
「負うた子に教えられる」て云うけど、学ぶ気ないねぇ〜