東京が54年ぶりの11月に初雪と報道されるテレビや新聞を見て、風は強いものの雨が降ったりやんだりの金沢で、日本海側が表日本と呼ばれるのではと朝から妄想。
当店に嫁いで四十年を過ぎた今まで、入院はおろか寝つくことさえ数えるほどしかなかった姑が、今月7日から股関節の骨折で入院して二週間が過ぎた。
氷室前まで朝は仕事場に入り手替わりで店にも出ていた姑が、きっぱりと仕事を辞めてからも自分の事は自分でと、一軒おいて隣の孫夫婦が住む奥で一人暮らしをしていた。
店主や私と一緒に行っていた買物も、買って来て欲しいものをメモして店主や私に託すようになり、転ばないようにと自分でも細心の注意をはらっていたのに、立ち上がりぎわに座り込んで折れたようだが数日は我慢をしていた。
来月には91歳となる姑はこれまでも生き方の手本だったが、仕事を辞めてから今日まで身の回りの整理をしていたようすが今回初めての入院で知ることとなり、改めて先行きの目標となった。
冷蔵庫の残された物は私達で食べられる品数、持って来て欲しいとメモされた物は的確に指定された場所にあり、下着やタオル類は必要な数量、数年前に段差を無くした水回りの動線は帰ってからも動き良さそう。
11日に手術して14日からリハビリを始め、リハビリの先生に褒められたと嬉しそうに話してた姑は早くも歩行器を使って歩き、杖に挑戦しているようだ。
28日には先生のお話しがあり、2日の誕生日に帰ることが出来ればと思っているが、痛みがなくなったからと云って無理をしないように店主と見守らねば…。幸い息子も傍にいて、遠くにいる娘達も、何かの時には手助けすると云ってくれる。
そんな店主は、先日行われた小立野校下の「認知症みつけてねっと声かけー捜索訓練」で認知症役の一人で参加して、捜索役以外の人からも一番声かけがあったと言われ本人は顔の広さを自慢していたが、家族はそんな日が来ぬよう祈った。
声かけ役の顔見知りに手を取られたと嬉しそうで、久々に良かったじぃ…