今週は大寒に入ったが、店頭前には雪も積もらず真冬の寒さもない。
連休前の11日、申し合わせたように寺に飾った鏡餅がおろされて、搗き直して欲しいと持ち込まれた。
例年のように鏡餅を寺ごとに分け、寒の水に一週間程浸けて置く。
水に浸かってふやけた餅のカビをこそげ落とし、一臼ずつに分けるのがこの時期の仕事となっている。
搗き直しの餅は、押餅やとぼ餅にされる方が多いが、餡を入れた大福の注文も数件ある。
鏡餅を搗き直して食べて下さる事は、お供えした餅を粗末にしてはならないと云う心があればこそと思う。
真空の鏡餅やカビない鏡餅を供える方も多いと思うが、きっと食べて下さるものと思っている。
どんな時代になっても食べ物を粗末にしない事は、教え伝えてゆく大切な事ではないだろうか。。
開店休業の店で、手間がかかっても有難い仕事と思わなくては!