OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで40年を過ぎ、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

よ ろ こ び

 

暮れの餅搗き最終日が公募締切日の、東京文芸社「草思社・文芸社W出版賞(作家発掘プロジェクト)」に応募していたのが、金賞を頂いた。 受賞  受賞

 両社共に金賞一名は、応募作品を本にして全国の書店で販売して頂ける賞で、夢を見ているような出来事だった。
 
 原稿はあらかた出来ていたが、校閲を依頼した末娘とのやり取りが遅々として進まず、12月初旬には年賀状作成や暮れの注文の準備など済ませていた。
 
 私の道楽をいつもは大目に見ている店主も、流石に暮れの餅搗き時期は許してくれまいと、思っていたが暮れになり最後の掃除もせぬままに、31日消印の送付に本局まで行ってくれた。

 一度は応募を諦めた私に「ここまでして諦めるな!」と云ってくれたのは店主で、賞が頂けたのは家族の助けあってこそと感謝している。  受賞  受賞 

 2月半ば頃来た娘が、受賞発表が2月末と聞いて筆で「受賞おめでとう!」と書いて冷蔵庫に貼り、言霊だと云って帰った翌日の知らせだった。

 同人誌『櫻坂』に投稿していた3作をつなげて1作にまとめ上げた「銭屋の女たち」は、銭屋五兵衛の母・妻・息子の嫁と孫の話は銭屋の末裔の方と縁を結ぶ事となった。

 その方を通じて銭屋ファンの方々とも縁を結び、作品を本にしたいとの熱い思いがあり、その思いが今回の受賞を引き寄せたのかも。。 


「商売やりながら、習いもしない事を」と、初めて認めてくれたねぇ〜


2022/3/6

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

トップへ

OKAMI一覧へ

 

平野屋(別HPトップ)へ