暮れの餅搗き最終日が公募締切日の、東京文芸社「草思社・文芸社W出版賞(作家発掘プロジェクト)」に応募していたのが、金賞を頂いた。
両社共に金賞一名は、応募作品を本にして全国の書店で販売して頂ける賞で、夢を見ているような出来事だった。
原稿はあらかた出来ていたが、校閲を依頼した末娘とのやり取りが遅々として進まず、12月初旬には年賀状作成や暮れの注文の準備など済ませていた。
私の道楽をいつもは大目に見ている店主も、流石に暮れの餅搗き時期は許してくれまいと、思っていたが暮れになり最後の掃除もせぬままに、31日消印の送付に本局まで行ってくれた。
一度は応募を諦めた私に「ここまでして諦めるな!」と云ってくれたのは店主で、賞が頂けたのは家族の助けあってこそと感謝している。
2月半ば頃来た娘が、受賞発表が2月末と聞いて筆で「受賞おめでとう!」と書いて冷蔵庫に貼り、言霊だと云って帰った翌日の知らせだった。
同人誌『櫻坂』に投稿していた3作をつなげて1作にまとめ上げた「銭屋の女たち」は、銭屋五兵衛の母・妻・息子の嫁と孫の話は銭屋の末裔の方と縁を結ぶ事となった。
その方を通じて銭屋ファンの方々とも縁を結び、作品を本にしたいとの熱い思いがあり、その思いが今回の受賞を引き寄せたのかも。。
「商売やりながら、習いもしない事を」と、初めて認めてくれたねぇ〜