OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで40年を過ぎ、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

『 ご 縁 を 結 び 』

 

      
 今年も残すところ数週間となり、年賀状を刷り上げてほっとしている。

 年賀状だけのお付き合いもあるが先日、年に何度かの電話注文だけでお会いしたことのないお客様が、「観光で金沢に来たので寄りたい」との連絡があり、店に来られた。 ころころ餅
 
 「知り合いの方の出産予定日が決まったので」と、9ヶ月程先のころころ餅の注文が入り、合わせて出産から一年後の誕生日の一升餅もご注文される。 一升餅

 こんな電話があったのは10年前の春から、注文主は九州は天草の人で家族親戚一同地縁のない所、何がきっかけで当店にとの思いや、金沢に縁のある人かなど色々想像していた。

 店主が熊本菓子博に出かけた時は、「天草まで聞きに行こうか」などとも言っていたが、結局は実現せず。

 やっと会えて、数々の疑問が解けた。

 今はもう引退されたが、天草で手広く事業を展開している方で、テレビ番組で金沢のころころ餅を知り、最後に出た菓子店の電話を書き留め、そこの店から当店を紹介されたと。

 それ以来、家族や親戚果ては店子の出産でころころと一升餅を注文して下さっていた。

 店主はホテルへ、たまたま注文のあった「みたま」が珍しかろうと持参し、再会をお約束して見送った。


「縁は異なもの味なもの」って言うけど、本当だったねぇ〜


2018/12/7

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

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