歳を重ねるごとに気忙しくなった店主が、餅米の使用予定総数を聞きたがるので、暮れの餅搗きの注文を早々にまとめるようになった。
例年のように運び込まれた餅米が、店内壁際に積み上げられ、これが餅となって日ごとに減ってゆくのが待ち遠しい。
お客様が持ち込まれる餅米も少しはあるが、一昔前のように古い米はめったになく、お客様こだわりの餅米や丹波の黒豆など気のはる品が多くなった。
今は一日も早く餅搗きを終えてほっとしたいと、仕事にかかる前から済ませた後の事を夢見てる。
毎年手伝いに来ていた孫が、親の仕事で海外に移り住んだので来れないが、昨年から手伝い始めた小学一年生の内孫がいる。
「兄ちゃん達が来れんから頼むね!」と言うと、期待されるのがまんざらでもないのか頷いてくれた。
26日には東京から娘が助っ人に来て、少数精鋭部隊での餅搗きが始まる。。
のらりくらりもあと数日と、今夜も飲んで高鼾!