金沢では10月に入ると各家で報恩講が勤められ、お供えの白丸餅を求めてお客様が来られます。
10月も半ばを過ぎるとお寺の報恩講も始まり、お説教では親鸞聖人をはじめとする七祖の方々や蓮如上人をはじめとする御代々の上人、その教えを実践された先祖に感謝することと教えられます。
真宗の開祖親鸞聖人は、弘長2年(1262)11月28日に九十歳の生涯を終え、一生を通しての教えが「念仏を唱えて救われよ」と。
その念仏の教えに生きた先達に、思いを馳せ恩徳に感謝し報いるための集いが報恩講だそうです。
改めて念仏の教えを聴聞して自らの日々を振り返る。一年中で一番大切な仏事として連綿と勤められた報恩講。
門徒であれば、阿弥陀さまの御前、親鸞聖人の御前に参るようにとお寺からのお知らせが来ていますが、店主は先祖に想いは馳せても仏さまには…。
夏には二代目の五十回忌も済ませたし、そろそろ念仏を唱える歳になったのに…