今年も、例年持ち込まれる鏡餅の搗き直しが寒の間の仕事だった。
寒餅の注文が減って店頭販売も静かな日々の中、鏡餅に付いたカビを落とすのは息子、水に漬けるのが店主。
そんなある日、テレビで見かける顔が店を覗き「お話を聞かせてください」と訪れた。
石引商店街を取材に訪れ、昔の街の様子や餅屋の仕事を話す中で搗き直し餅の事も話した。
すると1月28日の北陸朝日放送「ギュッ!と石川ゆうどきLive」で放映され、思いがけない人からも連絡があり店主は喜んでいた。
搗き直した餅は、のし餅やとぼ餅に作る事が多いが、餡を包んだ大福餅を依頼される事もある。
普通に搗いた餅より水気が多く柔らかいので、大きめな大福を皮が張らないうちに箱に詰める。
店主が搗いて息子が餅をちぎり三人で餡を包み私が箱に詰める作業で、この先も続けて欲しいとの要望は重々承知だが…。
人に話して、餅屋が減った事に改めて落胆したねぇ