11月に入ると兼六園の雪吊り作業も始まり、昨日は二十四節気の立冬でしたが、このところは小春日和の暖かな日が続く。
そんな中で2日に手動の餅つき機の入れ替えをして、中古品ながらも新しい機械が据え置かれた。
3年前に引退した姑に言わせれば「私の居る時から変な音しとった」との事で、今までよく耐えたと思う。
先月末に餅つき機のモーターを支えていた棒が折れ、何とか仕事を済ませた店主と息子が機械屋のある小松へ。
新たな餅つき機をきめ急遽2日に入れ替えることとなり、その日までの応急処置にと修理にも来てくれた。
何台かある中から選んできた店主の話では、今では新しい機械は注文品になり中古しか置いてないそうで、もともと新品を買う資金もない店主にはもってこい。
前の機械もとっくに減価償却済みの中古品で、今回の餅つき機は店主最後の機械となって、息子が何年この機械で食べさせてもらえるか。
入るのは前のより小ぶりな機械だが、大物を出すために通す道縁の物をかたずけるのが大騒動で、こんな時の為にと店の戸を一枚開き戸にしてあったが、20年近く開けてなかったので開かない。
店主と息子が無い知恵を絞って、壊れるのではとの思いの中でやっと開け、入れ替え作業には5人の兵隊さんが揃って無事終了。
暫くは杵を落とすタイミングがつかめぬ息子にもどかしそうな店主だったが、今は軽やかに搗き下ろす音に新たな気持ちで仕事に励む…。
機械は入れ換え出来ても、体は入れ換え出来んのが辛いねぇ〜