今日は中秋の名月で折よく天気も良く、久しぶりに夜空にくっきりと輝く丸い月を見上げた。
平素は夜の空を見ることもなく過ごしているので、薄ら寒い中で見上げていると月に心を見透かされそうで…。
月見に団子はつきもので、数年前までは当店でも月見団子を作っていたが、昨今は食べて美味しい餡入りの月見団子ははやらないようで、飾るために丸めただけの団子が求められている。
日中は団子を求めて来店するお客様はいなかったが、夕方になって団子があるかと問い合わせの電話があった。
明日でも良いとの話で店主が餡入りの団子を勧めているようだったが、やはり丸めた団子が欲しいとの事で店主が丁重に断っていた。
横で聞いていてやはりとは思ったが、「あんなん食べてもうまない!」と云い「きな粉かなんか付けな」とも云う店主に、「他の店は、きな粉や黒蜜など添えて売っとるんや!」と私が応えた。
今年も月見団子を作らずに中秋が過ぎた…。店主の時代に添わない生き方に焦れる心を月が癒してくれた。。
貴方は、月より団子でなく酒とばかりに、すすむ晩酌!