OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで40年を過ぎ、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

『 お 彼 岸 も 終 わ り・・・ 』

 

 
 今年の秋のお彼岸も、25日の彼岸明けで無事終わった。19日の彼岸の入りから例年は23日の彼岸中日(秋分の日)が、閏年の今年は22日。   
  
 お供え餅も、春はぼた餅で秋はおはぎと云って、漉し餡と小豆餡と作り方を変えるそうだが、当店では春も秋もおはぎで小豆餡で作っている。
おはぎ
 春に咲く牡丹の花、秋に咲く萩の花に由来することはよく知られている事ですが、先日のテレビで秋に収穫された小豆は皮が柔らかいので小豆餡として使い、春になって使う小豆は皮を漉して漉し餡として使うのでとの理由付けをしていた。

 九月に入って台風が次々ときて雨模様の日が続き、例年は彼岸の入りの日に墓参りに行かれる人が多いが連日雨が降ったり止んだりで少なく、店主も姑を連れての墓参りは雨の合間を縫って…。

 そのため「墓参りに」と、おはぎを買いに来られるお客様も晴れ間がある時で、中日の日は朝から夕方まで雨が降り、店頭に並べるおはぎの売れ行きを心配したが、例年のようにお客様がお越しになり有難いと思った。

 22日に開催された「御山まつり」は、雨のためメインの石曳きや子供達のイベント・舞台発表は中止となったが、神輿はずぶ濡れになった男衆が予定通り練り歩き、当店が作った厄餅は配る時に折よく晴れ、あっという間に集まった人達の手に渡った。

 古来より赤色には魔除けの力があると云われているそうで、赤い小豆を使った赤飯やおはぎが用いられ、五穀豊穣の餅と共に神様や仏様へ供えれば、きっと良いことが…。


久々に紅白餅をたくさん搗いて、いつにも増して晩酌が旨かった!?


2016/9/26

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

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