あちらこちらで咲き誇った桜も葉桜となり、川辺や公園は新緑に染まり始めている。
注文を受けた包菓子に「柏餅」を入れるため、ようやく店主が柏餅を作り店頭にも並べた。
四月に入った早々に、柏餅がスーパーに並ぶのを見て、桜の葉を使い切るまでと言って、柏餅を作らない店主に苛立っていた。
柏餅と一緒に並べる「まきだんご」は、年々知る人が少なくなり売れ行きも今一つで、店主は作るのをためらっている。
端午の節句には柏餅と「ちまき」をと広告され、草団子に小豆餡ときな粉をつけたまきだんごは、食べると美味しいのに知られていない。
近隣の神社の春祭りも始まったが、赤飯をお供えして神棚に手を合わす家庭も少なくなった。
葬儀も簡素化され、墓じまいをも考える人が多くなった当節、初詣や七五三詣りに神社へ行っても、神棚に赤飯供えるなんて考えないか。
どこへ行っても人で混雑していると聞くが、柏餅と赤飯食べて家でのんびり、英気を養う連休も宜しいのでは。。
店に居て、お客様を待つ時代は終わったのかも…