「中秋の名月」とは「この時期の満月」で、今年の十五夜は１０月１日。
平安の世では、貴族たちが月を見ながら酒を酌み交わし、船の上で水面や盃の酒に映る月を愛で、詩歌や管弦に親しんだと云う。
酒は飲んでも風雅とは程遠い店主は、凛とした秋の夜空に煌々と照る月を愛でもせず高鼾…。
いつもなら月見のお茶会にと「月見団子」の注文が入り、それと一緒に作った団子を店頭に並べるが、今年は取り止めかお客様からの声はなく店主も制作取り止め。
迎えた１０月１日は「団子ありませんか？」と聞かれたお客様はお一人で、ほっとしたが気落ちした。
そんな中、ドイツのデュセルドルフに居る娘から、孫娘が「月見団子」を作ったと写真画像が送られて来た。
作ろうか迷っていた娘に「材料があるなら作る」と云ったと。日本で見上げた月をドイツでも見ていたようだ。。