2月3日の立春まで二十四節気の最後「大寒」で、本来ならば一番寒い季節ですが、金沢は一足先に春です。
     
     
 正月の鏡餅が持ち込まれる当店では、「寒の水」に餅を浸けたポリ容器が並び、一週間ほどで順次搗き直している。  
    
 
     
 個人の家に飾る鏡餅はほとんどないが、お寺のお供えや会社の鏡餅は変わらずに注文を頂いている。
     
    
 例年その鏡餅を搗き直す方も決まっていて、今では搗き直し餅の扱いも理解していらっしゃるので説明もいらない。 
      
      
     
     
 紅白の鏡餅が多いので、水に浸けてカビなど削り落とすと量が減り、混ぜて搗くのでピンク色になる。
     
     
 「大寒の日の水は腐らない」との謂われもあり、浸けていても水が濁らなくて良いのかと思っている。
     
     
 搗き直しの餅は柔らかいので餡を包んで大福にする注文もあり、今日は二百個余り作って届けた。
     
     
 今の世では食物が有り余るほどあるが、昔の人達は食物を食べ尽くす工夫をしていたと頭が下がる。  
     
節分前の搗き直しで、正月も終わりと思うねぇ