今年の秋のお彼岸は9月19日が彼岸の入りで、22日が中日(秋分の日)そして今日で明けとなった。
当店では春のお彼岸も秋のお彼岸も、店頭に並べるお彼岸の供物や食べ物は「おはぎ」としているが、古くは春は「ぼたもち(牡丹餅)」秋は「おはぎ(御萩)」と呼び分けられたそうだ。
当店のおはぎは、半潰しの餅を小豆餡で包んだものときな粉でまぶしたものだが、古くは収穫の秋はとれた小豆で小豆餡、春は小豆の皮を取った漉し餡で作ったそうだ。
そして今年は菓子組合の若い人たちが、夏は「夜船」冬は「北窓」として、一年の中で「おはぎ」の名を代えると報道されていた。
「おはぎ」は杵を使ってまともに餅搗きせず静かに作れる事から、何時搗いたか分からない⇒(夜の闇で)何時着いたか分からない⇒夏の「夜船」。
(餅搗きをしなくていいので)搗きを知らない⇒(北向きで月が見られないため)月を知らない⇒冬の「北窓」と云った言葉遊びが…。
春分と秋分は太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、彼岸の墓参りはこの太陽に係わるそうだ。
仏教では、生死の海を渡り達した悟りの世界⇒あの世「彼岸」、我々がいる迷いと煩悩が満ちた世界⇒この世「此岸」と云うそうだ。
墓参りは彼岸の期間中に行けばよいと言われるが、彼岸明けでも何時でも先祖や故人に手を合わる心が大切かと…。
我が家は20日に墓参りをしたが、コロナ禍で出控える人が多いのかGoToキャンペーンで出かけるのか、お供えの花がある墓がいつもより少なく感じた。
ろうそくの炎も消えず線香の煙りも真直ぐで、穏やかにと諭されたねぇ〜