今年は何事もなく年が明け有り難さが身に沁み、一年経っても先の見えない能登がいたわしい。
暮れの餅搗きでは、仕事の目処が付いた頃になると、体が辛そうな店主に息子と娘が、労りか厄介と思ってか休むように言っていた。
お鏡やお供えは少なくなったが、押餅やとぼ餅を切ってほしいとの注文が多くなり、今年中学生となる孫息子も手伝っていた。
店主が聞いてきた話では、切餅などのパック入りを暮の前に作っている店もあるそうで、一時仕事よりも良さそうと思う。
でも店主は、お客様に柔らかい餅と喜んで頂けるのが何よりとこだわり、餅を切る機械も持たずにいる。
暮れの注文では、豆や昆布や草や粟、青のりやごまや黒砂糖の餅もあり、今年は店頭に並べお客様にお勧めしてみた。
食べて頂く事で、具入りの餅の美味しさを知ってほしいと思っている。
東京へ帰る娘が、書初めと言って店頭に貼る自前のポスターを書いてくれた。
あんこの量り売りを定着させた娘は、具入り餅を月二回数日間売れば良いと、新たな提案をしていった。
店主に伝えると、渋い顔で予想通りの返事を返したが、後ほど送られてくるポスターが届くまでに決めて…。
昔ながらの餅屋でも、時代に取り残されないようにしなきゃね!