今年も「報恩講」の季節となり、早い方は9月の終わり頃からお供えの餅を買いにいらっしゃいます。
「報恩講」とは何?最近は知らないご家庭も多くなったのでは。
コロナ禍の中で葬儀が益々簡略化され、仏壇や墓の無い家も増え、神仏に手を合わせるのは願い事の時だけの人も多くなったようです。
が、昔から浄土真宗の門徒が多い金沢では、親鸞聖人の遺徳を偲びその恩に感謝する大切な法要として「報恩講」が勤められてきたのです。
「親の法事も大切だが、報恩講はもっと大切」と、祖父母の代には丸餅を供えて坊様にも持たせ、近所にあげたり貰ったりしていた。
「講」とは、方々の寺で宗祖親鸞聖人の祥月命日にあたる11月28日近くになると、お勤めや仏法を聴く集まりがあった事を云う。
「報恩」とは、生きていく上での色々な恩や、仏の恩そして先達たちに生きる依り処を教えて頂いた恩に報いる事を云う。
とにかく、寺へ集まる人も少なくなり餅を供えない寺もあり、近所に配る事も無く坊様にまで遠慮され、餅は仏壇に供えるだけとなって行くようだ。。
多く作れば余り、減らせば足りない丸餅。店主の予想当たらず!