OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで40年を過ぎ、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

看 板 商 品 は…

 

姪の息子が先日結婚式を挙げ、内祝だと紅白のタペストリーを貰った。    店

 これを機に、永らく貼ってあり色褪せた「五色生菓子」のポスターも貼り替えた。
 
 金沢生菓子専門店会の登録商標と表示されているのを見て、改めて生菓子屋の看板商品だと思った。
 
 でも、ここしばらくは結婚式や建前での注文を頂いた記憶がない。

 コロナ禍で式を二年伸ばし子供も授かり、やっと式を挙げる事と成った姪の息子に招待された。

 姪は一切口を出さず息子達が仕切ったという式は、双方の友人が80名程と親戚筋が15名程の賑やかなものだった。

 両家が富山在住で引出物は蒲鉾と想像していたが、バームクーヘンだった。

 富山に住む両親(兄夫婦)が忙しく、幼い頃金沢の祖父母の元で育った姪は、長男の結婚式に「五色生菓子を配りたかった」と言った。

 しかしながら、各地から来ている息子の友人達や富山の親戚筋に、一日限りの五色生菓子は無理か…。

 こうしたように看板商品の「五色生菓子」が、何時しか引出物から消えてしまったのだ。


過去の仕来たりにこだわる人が、貴方と何人残るかねぇ〜


2022/10/26

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

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