シルバーウイークは秋の彼岸でもあり、敬老の日や中秋の名月とすっかり秋めいた。
朝晩すっかり涼しくなって、タオルケットが飾りだった店主も朝方には包まっている。
21日は中秋の名月で、8年ぶりに中秋の月が満月だった。が、店頭に月見団子は並ばなかった。
金沢も雲のない夜空に煌々とした満月が輝き、月を見て手を合わせ、日本人である事をしみじみ思う。
彼岸の店頭に並べたおはぎも売れ、墓参りにと訪れた寺に、真っ赤な彼岸花が咲いていて秋を感じる。
そして今日、日曜には珍しく早起きをしたので、ぐずつく天気の中、加賀橋立の北前船の館を訪れた。
北前船で海を航海し、莫大な富を得た船主の家が残され、名残の名品の数々が展示されていた。
船主が多かった橋立は「船主のふる里」と呼ばれているそうで、残された家が数軒ある道沿いに芙蓉の花が咲いていた。
たわわに咲き誇る芙蓉の花に、朝方降ったと思われる雨露が光り、月や花に秋の深まりを…。
豪商と呼ばれずとも、もう少し商売に活力を!