OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで40年を過ぎ、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

地 蔵 ま つ り… 

 

例年ならば8月22日〜25日には、小立野地区の真行寺・善光寺坂・下馬・笠舞の片隅に祀られている地蔵菩薩の祭りが行なわれるはずだったが、前に書いたように取り止めとなった。

 小立野地区にある数々のお地蔵様は、それぞれの地域の人達が世話をして毎年盆祭が行なわれている。

 さしずめ当店の近くには下馬地蔵があり、毎年8月24日と25日には地蔵盆が行われ、本来ならば近所の人々が詣りに集まっていたはず…。 下馬地蔵 地蔵盆
 
 昔、当店近くに岩倉寺と呼ばれる寺があり、下馬地蔵盆の他にもその寺に祀られているお地蔵様の地蔵盆が行われ子供達が集まり、店主も子供の頃に供え物のおさがりを頂いていたそうだ。
 
 岩倉寺の本尊は紆余曲折の果て今は富山の安居寺に祀られ、この地に残された地蔵は託された個人がお守りしていた。

 しかし、今年7月その方が転居するため地蔵は近くの等願寺に移ることが決まり、7月4日にそのお宅の軒先に祀られたお地蔵様の遷座式が行われ、行道にて近くの等願寺で着座式があり祀られた。 地蔵 地蔵盆
 
 この時にお寺からお供え餅を頼まれた店主は、少なからぬご縁があるお地蔵様の為に心を込めて餅を搗いた。
 
 新天地では住職に「命守りの地蔵菩薩」と名付けられ、お地蔵様へ合掌や会釈で感謝して功徳を頂くようにとの事。
 
 そして全ての地蔵盆が取りやめとなった中、8月22日に等願寺で初めての地蔵盆が営まれ、近所の親子30人ほどが健康や地域の発展を願って手を合わせた。   
 
 時節柄マスクの着用と手の消毒が事前に呼びかけられ、紙芝居や盆踊りも行われて久々の楽しいひと時に子供達も喜んでいた。。


気に掛けていた地蔵様も、落ち着かれて良かったねぇ〜


2020/8/27

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

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