OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで30数年、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

『 お 彼 岸・・・ 』

 

おはぎ
 今日は彼岸の中日でした。「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から云われていますが、今日は時折雪がちらつく寒い一日でした。

 例年のように「お供えにおはぎを」と云った方や「亡くなった父がお宅のえんどう餅好きやったし」と云われるお客様が早くから来られて彼岸に入ってからもおはぎがあまり売れなくて「今で参りにも行かんがかな〜」と嘆いていた店主もホッとしているようでした。

 駅前など街路樹の雪吊りは少し前に外されましたが、ご近所のお庭を楽しんでいる家の雪吊りもはずしに来られてるようで庭師の方へのお茶菓子にと餅菓子を買いに来られます。
 それでもお客様がおっしゃるには「最近一緒に連れて来られる若い職人さんは餅菓子あんまり食んまさん」力仕事には餅が一番なのに・・・ 包菓子
 
 お菓子と云えば年度末となって各種団体の集まりが多くなり、包菓子の注文を頂く事が重なり季節がら桜餅など同じ方が出席されてたら申し訳ないと思いながら乾き菓子を変えたりして、店主のレパートリーの少なさを姑と嘆いています。
 
 大学や高校の合格発表も次々とあり店の前を日用品を抱えた親子連れが通るようになって、新しく始まる生活に喜びいっぱいなのが伝わりよそごとながらも嬉しくなります。 
 
 雪も少なく「これで本当に冬終わり?」と天に向かって聞きたくなるような金沢の冬でしたが、桜の開花が待ちどおしいです。


忙しくなって、早く冬眠から覚めて下さい!


2014/3/21

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

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