OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで30数年、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

『 も う す ぐ 餅 搗 き・・・ 』

今年も正月用の餅を27日から搗き始めます。
 皆さんが家の大掃除や片付けで一年の埃を落とし新しい年を迎える準備の頃、我が家は至る所が餅の粉にまみれ“おせち”も作れない餅搗きの日々を過ごしています。 ポスター   
 
 例年の様に《おもちの注文承ります》のポスターを貼り 、毎年注文下さる方からの電話を受けたりお顔を見たりすると「今年も元気でいらっしゃる!」と嬉しくなります。

 数年前にお鏡の注文が驚くほど減ってからは毎年お供えや食べる餅が少しずつ減るくらいでしたが今年は、金沢の親御さんから送って貰っていた餅を直接送ってほしいと県外の子供さんからの注文が多くなり伝票に加え宅配の用紙が増えました。
 お子様と云っても年配の方も多く、「子供や孫に食べさせたい。」と贈り先を数件・・・今まで当店の餅がこんな風に親から子、子から孫に食べ繋がれている事を意識していませんでしたが本当に有難い事だと思いました。
 
 又、「もう餅切れんがになったし、切ってくれるか?」と云って来られる方も多くなり餅を切る注文も増えました。   
 幸い息子が姑の仕込みで「綺麗に切っとる!」と姑も認めるくらいに成ったので助っ人の末娘と頑張ってくれると思います。『硬くならないと切れない器械は使わない』との店主の思いを何時まで受け継いで行けるか....

 餅には“押餅”と云うのばした餅と“とぼ餅”(豆・昆布など)と云う棒の様な餅が有りますが、切ってほしいとの注文で困るのはこの両方がある時です。“押餅”は数時間で切れますが“とぼ餅”は一日置かないと切れず、今のところ“とぼ餅”を前日に作って翌日切って他の注文の餅と一緒にとしていますが件数が増えて来ると考えなくてはならないと思っています。 自動餅搗機   
 
 今年は器械も次々と寿命で、年に数回しか使わない自動餅搗機もあちこち手当てしながら使っていたのも限界で先日、譲り受けた餅搗き機を半日がかりでどうにか設置して一安心、本当に感謝しています。
 綺麗に使って頂いていたらしく、店頭に出した当店の器械が恥ずかしいと姑...『寿命がきたのと比べても!?』とは言っても陽光の下無残な姿で『本当に御苦労さまでした!』と見送りました。
 
 それにしたら人間の強い事、87年の人が現役!続いていけるか60代...世紀末と一部の人が騒いでいた日は奇しくも私の誕生日、一説には新たな暦の始まりと聞き生まれ変わった気持ちで頑張ろうと思います。。


思えば器械に油を差したの数える程、貴方は毎日油(酒)注してるもんね!!


2012/12/25

今年のぼやきおさめ、2013年が皆様にとって良い年で有ります様に・・・

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